自社でECサイトを持つメリット・デメリット
近年、オンラインショッピングの普及に伴い、多くの企業が自社ECサイトの運営を検討しています。
ECサイトは、ビジネスに新たな可能性をもたらす一方で、課題やリスクも伴います。
ここでは、自社でECサイトを持つことのメリットとデメリットについて探ってみましょう。
自社のメリット①魅力をアピールできる
自社のECサイトを持つ最大のメリットとして、ウェブサイトのデザインやレイアウトを自由に決められる点が挙げられるでしょう。
Amazonや楽天などの既存のECサイトでは、出店側の裁量部分が限定的すぎるため、商品の魅力やセールスポイントを最大限に発信することは難しいかもしれません。
しかし、自社ECサイトであれば商品や会社の特色をアピールしつつ、消費者の購買意欲を最大限まで高めることが可能です。
メリット②顧客の動きを把握できる
ページの解析や関連システムを導入すれば、どの商品が最も見られているのか、購買にちゃんと結びついているのかなど、エビデンスに基づいてじっくり解析できるようになります。
また、顧客のニーズや要望を把握し、迅速かつ効果的に対応できるようになるでしょう。
日常的に商品の売れ筋を解析していても、画面の向こうの人たちのデータからしか分からないこともあります。
普段は見えない消費者の動きをしっかりとチェックすることで、意外な発見や商品の開発、改良に結びつくことも。
メリット③広告効果と知名度を高められる
自社ECサイトは、企業と商品の知名度向上に大きく役立ちます。
興味を持ったユーザーが検索し、公式サイトや商品ページがしっかりと表示されれば安心感を覚えます。
そのユーザーがそのまま商品を購入してくれることも期待できるでしょう。
商品名や企業名で検索にかかるようになると、SEOの観点で見てもメリットが大きいです。
メリット④ビジネスチャンスを逃しにくい
ECサイトは24時間365日稼働し、顧客がいつでも商品やサービスを購入できる環境を提供します。
これにより、時間や場所にとらわれずにビジネスを展開することができます。
もしインフルエンサーやメディアで取り上げられるような事があっても、店が閉まっていたら意味がありません。
そういった意味でも、ECサイトは莫大な富を生み出す可能性があるのです。
メリット⑤地理的な制約に縛られない
インターネット全盛期の今、通販で買い物をする人が圧倒的に増えています。
店舗の場所によっては、実際に足を運んで商品を購入する人よりも、ECサイトの買い物かごに入れて購入する人の多くなる可能性すらあります。
自社ECサイトを持つことで、地理的な制約を乗り越え、いままでよりも広範囲な顧客に商品やサービスを提供することができます。
ときには国外の顧客に対しても商品を届ける機会に恵まれるかもしれません。
ここまでメリットを紹介してきましたが、どんな話にもデメリットはつきものです。
デメリットをしっかりと把握し、メリットと比較したうえで導入すべきかを検討すべきでしょう。
デメリット①激しい競争
ECサイトの普及により、競争はますます激化しています。
商品の独自性や差別化が求められ、今まで以上のプラスアルファが必要になっているのです。
付加価値がないと、市場での存在感を維持することが困難になる場合があります。
デメリット②セキュリティ上の懸念
ECサイトは顧客の個人情報や支払い情報を扱うため、セキュリティ上のリスクがつきまといます。
個人情報が流出するようなことがあれば店の大きな大打撃になってしまい、お店の存続に関わるダメージを負う可能性が出てきます。
制作会社の言う事を鵜呑みにするだけでなく、自分自身でもしっかりと勉強することが求められるでしょう。
デメリット③運営コストの増加
ECサイトの運営には多額のコストがかかります。
ウェブサイトの構築や保守、顧客サポートなど、様々な面でとにかく費用がかさんでしまいます。
当然ながら売上がコストを上回らなければ意味がなく、導入前の試算はしっかりとやっておかなければなりません。
デメリットはあるがメリットも大きい
自社でECサイトを持つことは、様々な課題やリスクも伴います。
しかし、それ以上に大きな商機を得るチャンスも生まれるため、自社独自のECサイトを構築する人々が増えています。
まずは自社ビジネスの性質や目標を再確認し、適切な戦略を検討したうえで、さらなる成功を目指しましょう。