結果を左右する事業計画書
銀行や公庫から融資を受けるなど、資金調達を行う際には「事業計画書」が必要となります。事業計画書の質は審査結果に大きく影響してきます。
また、会社を起業する際には融資の目的に関係なく、明確なビジネスプランをもつためにも必ず作成しましょう。自分の会社の事業を見直すきっかけにもなります。
説得力のある事業計画書の作り方
事業計画書には、融資や出資をたぐり寄せる力強い説得力が求められます。
私が事業計画書を作成する際に意識していたポイントを紹介します。
とにかく分かりやすく
大袈裟な表現になってしまうかもしれませんが…私が事業計画書を作成する時は「一般的な高校生が読んでも内容を理解できるような書類」を目指して作っていました。
なぜなら、面接する相手が私の会社が取り組んでいる事業や業界についての知識が長けているとは限らないからです。
いくら業界的には凄い商品を開発していたとしても、その凄さが相手に伝わらなければ意味がありません。「なんだかよく分からないことをしている会社」で片付けられてしまうのは切ないことです。
実際には、少なくとも事前調査はしているでしょうし、経験も豊富ですので、そこまで心配する必要はありませんが、分かりやすい書類のほうが良いに越したことはありません。
ビジネスプランが明確
事業計画書というだけあって計画を上手く説明することが重要です。
しかし「伝えよう!伝えよう!」と意識しすぎて書くと、なんだか未来予想図のようで着地点もよく分からない内容になってしまいがちです(これは私の例ですが…)。
「明確なビジネスプランを持っている」ということが相手に伝わるように意識して書くことで、全体的な内容を引き締めることができました。
そして、もうひとつ意識したことが、将来的なことだけでなく「現在」にも重点をおくことです。「今やるべきこと」「今行っていること」を強く書きました。
リスクと解決策を包み隠さず書く
考えられるリスクをすべて書きました。そして、それに対しての解決策を記載し、どうしても方策を立てることが出来なかったものについても、その理由と対策状況を添えて正直に書きました。
こういった項目は無いほうが良いのですが、相手からその点を突っ込まれる方が印象は悪いであろうと判断し、私は記載しました。
数字を積極的に入れる
数字は相手の印象に残りやすいので、市場の平均値などを取り入れながら積極的に使いました。数字が多いだけで、解析を十分に行っているとイメージされます。
広告やプレゼン資料でもこのような手法が使われていますね。
また、データや数字は必ず信用性の高いものを使用します。
そして、相手に数字の根拠を尋ねられたら、分かりやすく説明できるように準備をしておきましょう。
テンプレートなどを活用
上記のポイントは、あくまで私が実践し成功してきた経験によるものになりますが、一例としてぜひ参考にしてみてください。
また、インターネットでパワーポイントやワードファイルのテンプレートが様々提供されていますので、試してみるのもよいでしょう。
しかし、いかにも「テンプレ感」が出てしまわないように注意しましょう!
→ その他に資金調達で求められるスキルとは?